Focus
At The Rainbow

収録曲 1.Focus III 2.Answers? Questions! Questions? Answers! 3.Focus II 4.Eruption(a.Orfeus b.Answer c.Orfeus d.Answer e.Pupilla f.Tommy g.Pupilla) 5.Hocus Pocus 6.Sylvia 7.Hocus Pocus(Reprise)

メンバー:Thijs Van Leer:Vocal,Organ,Flute Jan Akkerman:Guitar Bert Ruiter:Vocal,Bass guitar Pierre Van Der Linden:Drums
1973年録音
フォーカスは、1972年のレディング・フェスティバルで成功した後の約3年間がfocusの全盛期である。focusは、翌73年のメロディーメーカー誌 リーダーズ・ポールのグループ部門で2位を記録している。これは、丁度その時期にレインボウ・シアターで ライヴ・レコーディングされたアルバムである。focusは楽器の生の響きを大切にした曲作りをしているバンドだ。 自然な楽曲の中で個々のソロを聴かせるタイプである。 当時のギター小僧は、ヤン・アッカーマンのギターワークに度肝を抜かれたものだ。 このAt the rainbowは、The best of focus的な選曲がなされている。 オキマリのヨーデルとフルートに加え、Eruptionなどアッカーマンの見せ場が凝縮されていて、 冗長なところが全くない。 CDでは真っ黒なジャケットに文字が入り左下に四角くライヴの写真が入ったものとなっている。 LP発売当時は写真のような変形ジャケットだった。両側に扉を開くと個々のメンバーの写真、そしてライヴの写真が入っていた。 (2000.2)

主要音源

  1. 1970 In and out of focus
     初盤は、当時のポップス路線の柔らかなボーカルが入った曲が意外に多い穏やかな印象のアルバムだ。3rdと比べるとずっと穏やかなアノニマスで驚異のインストの片鱗が垣間見える程度。発売国や時期によってジャケットや曲順等が異なる。紫色の幾何学模様っぽいダブルジャケ、白黒でアルバムタイトルの影文字のようなジャケット、そして、この集合写真ジャケットがあり、曲は、冒頭にフォーカスの9分台のインストを置くもの、3分弱のフォーカスのボーカル曲を置くものがあり、ハウス・オブ・キングは収録されていたりいなかったりである。(この秘密は詰めて調べたことが無いので不明(^^ゞ)

  2. 1972 Moving waves
     フォーカスといえば、タイス・ファン・レールのヨーデルで有名な悪魔の呪文である。このアルバムの冒頭がそれ。この破天荒で狂気に満ちたナンバーを除くとA面はクラシカルな小曲を中心に構成されているが、B面は全面にわたる大曲イラプションである。ヤン・アッカーマンのギターが炸裂するスピード感にあふれた曲である。終盤に登場するタイスのオルガンもいい味を出している。

  3. 1973 Focus III
     フォーカス3も前作の延長線上の作品である。LP時代は2枚組みだったが、CD化される際、終曲のハウス・オブ・ザ・キングがカットされ1枚ものとなった。冒頭、ラウンド・ゴーズ・ザ・ゴシップからいきなり、タイスのフルートがフィーチャーされている。聴き所はやはり、2つの大曲、フォーカスIII〜アンサーズ・クエスション、クエスション・アンサーズ、そして、アノニマスIIだろう。フォーカスIII〜は、美しいフルートのソロを中間部に持つ構築性の優れた楽曲。アノニマスIIはフォーカスの個人技の力量をこれでもかというくらいに見せつけてくれる緊張感あふれる曲。前後のテーマを挟んで、ソロが、フルート、ベース、ギターと回る。

  4. 1973 Live at the rainbow
     CD版のライヴのジャケットはこんあ感じなのでありました。最近、紙ジャケ発売の際、オリジナルの変形ジャケットも発売された模様。

  5. 1974 Hamburger concerto
     20分を超えるハンバーガーコンチェルトをメインに、小曲5曲を組み合わせた大作。ハンバーガーコンチェルトは、意外と大造りなテーマの提示に初めて聴いたときはちょっと戸惑ってしまったもののフォーカス最後の大作としてなかなか感慨深い名曲。悪魔の呪文に気をよくしたタイスおぢさんのヨーデルが地味にフィーチャーさsてたパートなどもあり気を抜けない仕上がり(^^ゞ

  6. 1975 Mother focus
     前作まで、タイス・ファン・レールとヤン・アッカーマンの作曲が殆どを占めていたフォーカスであるが、このアルバムでは半分以上の曲をバート・ルイターが書いている。過去の曲相からすれば、微かに怪しげなヨーデル・ボーカルが被った冒頭のマザー・フォーカスくらいにフォーカスらしさを感じられる程度。全体に、天気予報のBGMっぽいインストの小曲が続くアルバムになってしまっている。ライト・フュージョン・ファンにはよいかも。

  7. 1976 Ship of memories
     この年、ヤン・アッカーマンが脱退。契約上のアルバム・リリースを消化するために発売されたアウト・テイク集とのこと。とはいいつつも、収録された1曲1曲の音の方は、前作や、ひょっとしたら前々作を凌ぐ纏まりを見せている。悪魔の呪文のUSシングル・ヴァージョンがボーナスに収録されている点もちょっとお得かも。

  8. 1977 Focus con proby
     フォーカス名義のラスト・アルバム。タイス(fl,key)、バート・ルイター(b)以外はメンバーが入れ替わり、スティーヴ・スミス(dr)、P.J.プロバイ(vo)にギターが2名という構成。タイトなリズムの上で、フュージョン系のテクニカルなギターが気持ちよく駆け回り、ヴォーカルも渋めの声質でなかなかの演奏。フォーカスっぽさは音質に僅かに残る程度で、内容は全く異なるバンドの音となっている。東京ローズなんていうタイトルの曲も入っている。