Alphataurus

■ Alphataurus

 イタリアのアルファタウラスは、実に無骨なダサダサの演奏スタイル(^^ゞのグループだ・・・という感想を2000年に一度書いていたのですが、今、改めて聞き返してみると、こういうタイプのバンドは1970年代前半のイタリアには多く見られますね。
 本作は1973年のデビュー作。アルファタウラスは、ギターの歪具合とヴォーカルの骨太粗野なスタイル、そして、輪郭のぼやけたあらっぽい録音状態に耳が馴染みさえすれば、表面的な音質はともかく、演っていることは、当時のイタリアのプログレ・シーンそのものであることがよく解ります。
 意外と、緻密な演奏なんですよ。重厚なオルガン、ヴァイブとシンセの使い方なんかただならぬのものです。所謂普通の洋楽ファン・レベルからすると、かなり特異な音なので、英米モノの直後に聴くと違和感があるのは当たり前ですが、アルティ・エ・メスチエリやイル・バレット・ディ・ブロンゾあたりの比較的メジャーなイタリア物が耳に馴染んだ後に聴くとアルファタウラスの音や彼らの指向がよく解るように思います。

 しかし、このジャケットの絵だけは、どうにかならなかったんでしょうかね。これで引いちゃった人たちも多いのではないかと・・・。(2000.2)