
| Anthony Phillips |
■ Private Parts & Pieces II アンソニー・フィリップスはジェネシスの初代ギタリストで、From genesis to reverationとTrespassに参加した後脱退、その後、ソロ作を細々と発表し続けています。Private Parts & Piecesは、そうしたソロ活動の中でも、趣味的な作品を纏めたもので、当初、3rdアルバムのオマケのようなカタチで発表されたものとも言われていますが、このシリーズは、どうした契機かは解らないものの、その後も作り続けられることとなり、オフィシャルページの2004年8月30日付けのニュースによれば、最新作が録音された模様です。 写真のアルバムは、当該シリーズの第2作で1976年から1977年にかけて録音されたもの。ベースにマイク・ラザフォード、ドラムスにアンディー・マカロク、フルートにメル・コリンズらが参加しているというプログレ布陣のアルバムですが、リズム隊が前面に出たアグレッシヴな演奏は数曲だけで、後は、ナチュラルな音色のギター等によるインストルメンタルとなっています。 冒頭のスコティッシュ組曲は5つのパートからなる中尺の曲で後はすべて小曲です。全15曲。音数は多いものの、起伏の乏しい非常に地味なアルバムです。しかしながら、彼には、独特の叙情的なメロディー感覚があるようで、これにハマって、この世界にどっぷりと浸かってしまう人たちもまた多いようですね。 もう一つの特徴としては、このシリーズはアルバムのジャケットがどれもかなり描き込まれているということ。ピーター・クロスによって描かれたIIのジャケットもその緻密さにかけては群を抜くもので、ぜんまい仕掛けの人たちが集まる不可思議な箱庭は眺めてるだけでプログレな気分を高揚させてくれます。(2007.11) |